鳥本明のすごい日記

娘と妻との大切な日常を綴るブログです♪

『すごいX運用~アフィリエイトで月3万稼ぐ方法~』はこちら

『うつ病サバイバルガイド~生きやすくなる100のヒント』はこちら

推しが卒業した日の話【ショートストーリー】

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

f:id:torimotoakira:20180506022559p:image

推しが卒業した日の話【ショートストーリー】

 

男「ああ、ついにこの日が来てしまった。」

 

今日は、推し(=アイドルグループの中で特に好きな推してる人のこと)の卒業コンサート。

 

思えばいろいろあったな。

 

秋葉原で初めてあったときは、フリーライブのチラシを自分たちで配ってたな。

 

あの時、ビビビビッと電気が走った俺のアンテナは今考えるとすごいな。

 

あの偶然の出会いから、3年経った。

 

15歳だった君も、もう18歳だね。

 

 

 

 

最初からあの子のソロ曲で、会場のボルテージは一気にマックス。

 

それからも全曲彼女をセンターに置いたフォーメーション。

 

これだけで涙が止まらない。

 

いつもMCでは目立ってけど、曲中はどちらかと言うと外側が多かった。

 

いつかはセンター曲が出るかと思ってたけど、出る前に卒業だね。

 

初のセンターフォーメーションが、卒コンだとは思わなかったよ。

 

青「これがラストソングです。最後まで盛り上がってねー!」

 

曲が終わる。

 

アンコールが鳴り響く。

 

メンバー全員がTシャツに着替えて登場する。

 

赤「今日で、青が卒業ということで、メンバー全員からメッセージがあります!」

 

リーダーの赤がそう言うと、それぞれ青に向かってメッセージを話していく。

 

黄「いつもロケバス隣だったね。楽しかったよ!」

緑「卒業しても実家に泊まりに行くよ!」

紫「青は卒業して違う道に行くけど、いつかまた一緒にステージに立とうね!」

桃「一緒にスウィーツ食べに行こうね〜!」

 

赤「これまでMCとか青に頼りっぱなしだったけど、これからは私がしっかりしなきゃいけないと思う。・・・でも、でも、やっぱりさびしいよーー!」

 

青と赤はデビュー以来ずっと、ライバルという関係が運営に作られていた。

 

そんな赤がさびしいというのは、込み上げてくるものがあった。

 

周りの目なんて関係なくなって、号泣しました。

 

周りを見るとみんな泣いていました。

 

正直な話、赤のファンと青のファンには確執があった。

 

そして、圧倒的にリーダーでセンターの赤の方が人気があった。

 

会場にいるのも、大半は赤のファンだと思う。

 

そんな赤のファンが泣いてると思うと、余計に泣けてきました。

 

ステージでは、メンバー全員が泣いている。

 

客席では、ファンが泣いている。

 

不思議と一体感が湧きました。

 

青「・・・ふふふふふ。なんか笑っちゃうね!

わたしって、こんなにみんなから愛されてたんだね!

 

正直辛いこともありましたが、嫌になって卒業するわけではございません。

 

わたしは、もう完全燃焼!燃え尽きたんです。

このグループはもっともっとすごくなると思います。

 

でも、わたしはその成長速度についていけませんでした。

 

そして、ネガティブではなく、ポジティブな意味でこのグループは、わたしが居なくても大丈夫と思ったんです。

 

最後に皆さんにお願いがあります。

 

わたしが卒業しても、このグループをどうかどうか見捨てないでください。

 

ワガママなお願いなのはわかっています。

わたしはこのグループが大好きだし、このグループに救われました。

 

これからは、わたしもファンの1人としてグループと関わっていきたいと思っています。

 

どうか一緒に、このグループを楽しんでもらえたらいいな!と思います。

 

次の曲で、本当に最後の曲になります。

 

最後まで盛り上がって、最高の卒業にしましょー!」

 

 

最後の曲は、泣きすぎて記憶がほとんどないです。

 

覚えているのはあの子がずっと笑っていて、ファン全員に目線を送っていたことです。

 

あの子とは、たぶん一生会えないでしょう。

 

でも、僕は本当に満足しています。

 

最後までアイドルでいてくれてありがとう。

 

あなたが僕の青春でした。

 

あなたとの思い出を胸に生きていきます。

 

本当にありがとう。